テキストサイズ

君は少しも悪くない。たぶん

第6章 One Step


「…ぉーい、さとしくん?起きて?」

愛しい人の声が聞こえて目を開けると、くりくりの瞳が俺を覗きこんでいた。

「起きた!!よかった…」

またもやヨシヨシと頭をなでられた。

「ごめんねぇ…あんなことして」

シゲが、申し訳なさそうな顔をしてベッドの上に正座してた。

か、かわいい


「いいよ別に…てかこれ」

ふと我にかえると、バスローブを着ている自分。


「あ〜お風呂かりたよ?さとしくん起きないから」
「え、ごめん」

「大丈夫です。さ、もう19時30分だから、行こ?」


あ、時間に遅れる。

「うん。服どうしよう」


服なんてはっきり言ってどうでも良いけど
松潤もシゲもいるから、へんなの着るわけにいかないし。

「選ぼっか、俺?」
「…よろしく」


シゲは概してセンスが良いから、任せよう。


クローゼットからなかなかオシャレなジャケットとズボンを持ってきた。

「こんなのは?」

…ってかそれ、松潤からもらってまだ1回も着てないヤツなんだけど!

「あ、いいね」

「でも焼肉だから汚れるか。」
「いや、いいよこれで」

面倒だし。

…これ、松潤からもらったってバレたら、ニノとシゲにおこられるな。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ