
君は少しも悪くない。たぶん
第6章 One Step
「シゲ…ごめん、手…」
チラッとシゲを見ると、手についた俺の熱を舐めていた。
「ダメだよ!何やってるの!」
「いいよ…さとしくんの、おいしいし」
上目遣いで俺を見る目が、妙に色っぽかった。
「おいしいわけないよ!もう!」
俺が止めようとすると、もっと強い力で押し返された。
「それより、…俺のを勃たせた、責任とって?」
「えっ…」
驚いていると、再びソファーに押し倒される。
さっきよりも、少しだけ濃厚なキスをした。
「さとし…指、いれていい?」
耳元で囁かれると
頭がジーンと痺れて
思わずうなずいてしまった。
「ありがと」
