
君は少しも悪くない。たぶん
第4章 いま、の後
入り時間の10時になっても、翔くんと相葉くんが来なかった。
アイツら。何してやがる。
楽屋のドアが、ノックされた。
「はーい、どうぞ」
ニノが応えると、開いたドアからリーダーがひょっこり顔を出した。
「あらっ、リーダーいらっしゃい」
「あっニノぉー、おはよー」
相変わらず脱力系リーダー(笑)
ニノが部屋にリーダーを引き込むと、待ちきれないと言った様子で尋ねた。
「リーダーは最近どんな感じなんですか?」
「やめろよ」
へ?リーダーって?
「へ?リーダー、誰と付き合ってるの?」
「あれ?J知らないの?」
ニノは俺をJと呼ぶ。
「松潤には言ってないもん」
「なんでだよ!?」
「いや、なんとなく」
やはりウチのリーダー、多少抜けている。
