
君は少しも悪くない。たぶん
第4章 いま、の後
そして今日。
遂に、俺は…
カズに、告白した。
だけじゃなく、やることやってしまった。
なにやってんだ、俺
ただし、カズの頭からはまだ翔くんが消えていなかった。
意識を飛ばしたカズは、なかなか起きなかった。
カズの家だったから、勝手に風呂を使うわけにもいかず。
蒸しタオルで体を拭いてあげていると
「しょぉ…ちゃん…」
甘い声が聞こえた。
驚いて顔を見つめると、寝言だと気づいた。
でもカズは、
寝ながら涙を流していた。
つむった瞳から流れ出した、一筋の綺麗な
涙。
