歌に載せて
第8章 Lotus
相葉side
探している途中
道の真ん中にふくろが落ちていて
その中身は割れた卵とぐちゃぐちゃになった食パンで
俺が二宮くんに頼んだものだった
そこからはもう必死で探し回った
やっとのことで見つけ出した時には
襲われそうなところで
俺はとっさにすぐそばにあった
ほうきをとって一撃くらわした
二宮くんの顔はギュッと口を結んでいる表情だった
そして俺は気づいたんだ
相葉「なんで…
どうして?」
二宮「ごめんなさい
頼まれたもの…ぐちゃくちゃにして」
そうじゃないよ
ギュッ
相葉「泣いていいんだよ?
隠さなくていいんだよ…」
二宮「いや…」
相葉「そりゃ、無理に泣けって言ってるわけじゃないんだけど
我慢しないで…
俺に全てをさらけ出してくれない」
コクリ
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