
お嬢様♡レッスン
第122章 【番外編】秘書のお仕事Ⅰ
終業後、上司が帰ったあと、明日の準備をして秘書達もそれぞれ会社を出て行く。
橘は裏口から守衛に挨拶をして外に出ると、暗がりから人が飛び出して来た。
「きゃっ!!!」
思わず奇声を発してしゃがみ込む橘。
「すみません。驚かせちゃいました?」
聞き覚えのある声に橘は恐る恐る顔を上げると、昼間、総務部で見た男性がかがみ込んで彼女に微笑みかけながら手を差し伸べていた。
橘はその手を取ると、彼に立ち上がらせて貰う。
危うく腰が抜けかけるところだった。
彼女は以外にもこう言った事には臆病なのだ。
昔、弄んだ男にしつこく付きまとわれて怖い思いをした事がある。
それは自業自得と言えば反論は出来ないのだが。
「昼間は私の事を言わないで下さって有難うございました。貴女の会社である事は知っておりましたが、まさかお逢いするとは…」
速水は笑ってそう言ったが、それは嘘だろうと橘は思った。
総務部は他の部署と顔を合わせる機会は多い筈だから。
「驚かせたお詫びに、お食事にでもいきませんか?あ…!何かこの後、ご予定でも?」
「すみませんが、予定があります」
特にはないが、帰って勉強しなければならない。
「そうでしたか。それは残念。それじゃあ、黒崎と男二人で寂しく居酒屋にでも行こうかな…」
速水はそう言うとチラっと橘を見た。
「え?黒崎さんも来るんですか!?」
橘は裏口から守衛に挨拶をして外に出ると、暗がりから人が飛び出して来た。
「きゃっ!!!」
思わず奇声を発してしゃがみ込む橘。
「すみません。驚かせちゃいました?」
聞き覚えのある声に橘は恐る恐る顔を上げると、昼間、総務部で見た男性がかがみ込んで彼女に微笑みかけながら手を差し伸べていた。
橘はその手を取ると、彼に立ち上がらせて貰う。
危うく腰が抜けかけるところだった。
彼女は以外にもこう言った事には臆病なのだ。
昔、弄んだ男にしつこく付きまとわれて怖い思いをした事がある。
それは自業自得と言えば反論は出来ないのだが。
「昼間は私の事を言わないで下さって有難うございました。貴女の会社である事は知っておりましたが、まさかお逢いするとは…」
速水は笑ってそう言ったが、それは嘘だろうと橘は思った。
総務部は他の部署と顔を合わせる機会は多い筈だから。
「驚かせたお詫びに、お食事にでもいきませんか?あ…!何かこの後、ご予定でも?」
「すみませんが、予定があります」
特にはないが、帰って勉強しなければならない。
「そうでしたか。それは残念。それじゃあ、黒崎と男二人で寂しく居酒屋にでも行こうかな…」
速水はそう言うとチラっと橘を見た。
「え?黒崎さんも来るんですか!?」
