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未知夢

第8章 時間

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『ピーーーン』


 また金属音がなった。


 繁は目を覚ました。


「え?」


 目の前には青い空が広がっていた。


 身体中が汗ばんでいる。


 やがて、地面の熱が体に伝わった。


「暑っ!!」


 繁は体を起こした。


「え? なに?」


 見覚えのある場所。


 そこはビルの屋上だった。


「ちょっと……なんだよこれ!?」


 なぜか、繁は再び同じ場所にいた。


「ここって、さっきの所かっ!? なんでっ!?」


 さっきの所と言えば……。


「ここって、暴力団のビルだった所だよな!?」


 そう、暴力団悪駄組(わるだくみ)が所有するビルだ。


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