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未知夢

第13章 真相

「……」


 テーブルの上にある目覚まし時計にジッと見つめる。


「待て待て……俺が破壊したはずの目覚ましがなんであるんだ?」


 ぶん投げて粉砕したはずの目覚まし時計が、1時に針を指して、カチカチと動いていた。


「待てよ、これって……」


 繁は記憶をたどった。


「おばちゃんの証言て、まさか……」


 事件が起きたとされる日の翌日。朝に会った亀代おばちゃんの話。


 ついさっき部屋を間違えて、隣の部屋を開けようとしていた。


 ……と、なると、この世界の本当の滝繁はまだ帰ってはいない。


「え!! おばちゃんが聞いたドアのぶの音と俺の声って……と、なるとヤバいぞ!!」


 繁は立ち上がり、外に出た。


 しかも、そこはゆっくりと。近所迷惑を考えて行動した。




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