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未知夢

第12章 好機

 パックのフタをはずすと、がっつく様に食べまくる。


「んめぇーー!! 生きててよかった!! 悪いことあった後はいいことがあるんだよ。こんな大金、夢みたいって、夢から出たんだぜぃ!! よし、職安は明後日にしよ!!」


 職探しに決めたのはいいが、日にちが1日ずつ延びていた。


 繁は何気にテレビをつけた。


 真面目な顔をしたアナウンサーが登場し、一礼した後にニュースを読む。


『今日、午前10時半頃、大阪の○○商店街の中にある二位輪銀行のATMが壊され、現金1千500万円が盗まれているのがわかりました。盗んだのは無職の男性『中津門真53歳』。現金は全て商店街の東口と西口アーケード上からばらまいたと供述しており、警察は無くなった現金の行方を探しております。中津容疑者はスッキリした表情で警察署に自首しており……』




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