テキストサイズ

ネムリヒメ.

第16章 散らばるカケラ.





「なんのためにオレたちがいると思ってるのー!?オレとちーちゃんの仲デショ。

それに、せっかく楓くんに会えるんだから笑って会えた方がいいよ」


聖くん…


あ……でも…


「もし、アタシがなにも思い出せないままだったらどうなるの…」

「え……!?」


思わぬ質問だったのか、聖くんの口が開いたままだった


「記憶がないコトが楓に知れたら、みんな楓に咎められちゃう!?」


…そうだよね、聞くまでもない。間違えなく


「あー、それに関しては…安心して」

「あ、安心!?」

「ちーちゃんの記憶がどうのこうのの前に、ちーちゃんがなんらかのトラブルに巻き込まれてる時点で、楓くんのお仕置き決定には変わりないから」

「罪名は監督不行き届き、お仕置きじゃすまないよねー」

「お前のお兄様はオレたちには厳しいからねぇ」


聖くんの言葉に呆気に取られていると葵くんと渚くんも口を添える


そんな……


「あはっ♪ 心配するなら自分の心配して!?オレたちは平気平気♪」

「…………」


だって、なんか楓凄かったよ!?

ホントに平気なの!?


「大丈夫♪そうと決まれば、案ずるよりなんとやら…
今夜いつもの場所集合ー♪」


集…合…?


「ちーちゃん、現場100回だよ♪」


はぁっ!?






ストーリーメニュー

TOPTOPへ