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凍夜

第2章 恥辱


北風が、私の髪の毛を叩きつけた。


私の長い髪は、龍のようにうねった。


黒いブーツのつま先に、真っ白な雪が散った。


いつのまにか氷雨は雪に変わっていた。



そして私は、ポケットの中に突っ込んだ手を思わず強く握りしめた。


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