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先輩とは真逆です

第7章 泣かせてごめん

「ただいま…」


誰も居ない家に声を掛け部屋に入る。


「ううっ…うわぁぁぁ…っ」


思い知らされた現実と出し切れなかった思いが込み上げ、僕はベットに泣き崩れた。


* * * * * * *


気付くと外は明るくなり、時計には6:48と表示されていた。泣きながら寝ちゃったらしい。

学校行く気、しないな…

とりあえず顔を洗い学校に休みの連絡を入れた。


「あさ…ごはん…」


準備しようとしたが食べる気がしない。だるいような…


「はぁ…」


またベットに寝っ転がる。時折携帯が振動するのは朝いつも約束している洋一さんだろう。


「返信…しとこう」



夏樹です

今日は学校を休むので、行っていいです。
連絡遅れてすみませんでした。


――ブー、ブー…


洋一さん

わかった、大丈夫だよ
具合悪いの?買ってきて欲しいものがあれば言ってね。



もう優しさなんて要らない…

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