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conqueror

第5章 拘束

動物園を通り過ぎ、一本小道に入ると、閑静な住宅街だった。

こんなところに?

彼が何をするのか、私にはわからないので、なんだかとても不安だった。

助手席からは、全く見えなかったけれど、奥にホテルがあった。

よかった。

ホッとして、気持ちが落ち着いた。

「なに?住宅街のど真ん中で、カーセックスでもやると思った?」

私の呟きが、彼に聞こえていたみたいだ。

「エリナの喘ぎ声、大きいからね。さすがに、ここでやったら、通報されちゃうよ。でも、いつか、どっかで、そんな風にやってあげようか?エリナは、そういうのも、たぶん好きでしょ。」

「えっ、いえ、そんなことは、ないと思います。」

彼はホテルの駐車場に、車を停めると、いつものように車から降りた。

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