
山岸君と照井君
第34章 結婚式―――……
感じつつも――――…
認めたくないのか……眉を歪ませたまま…
涙目で俺を睨む―――――…
いや…睨みに…なってない…
“感じるから…もっと…”って…ねだっている目とも解釈できる…
ホントに…今までの男たちと違う…
ノーマルの男とも…ヤッた事はあったが…
それとも違う…反応………
睨みながら……俺を…煽る…
だが……
「好きです……好きです…
岳心さん―――…
でも―――――――――…
俺は、まだ―――…怖いんです…」
俺は、ドクン・ドクン…と鼓動を打つ岳心さんの心臓に耳を寄せ……
弱く…臆病になっている…胸の内を…落ち着かせる――…
「…俺は、一度――――…
【愛】で狂っています…
また…狂って――――…貴方を傷つけたら…苦しめたら…
と、思うと――――…怖いです…」
