
山岸君と照井君
第34章 結婚式―――……
それから………
俺は、岳心さんの部屋の床に寝る癖がついた――――…
自分の部屋のベッドで寝る日もあったが…
何故か……夜中に目が覚めてしまい…
岳心さんの部屋の前で寝ている事が何度かあった……
彼の寝息がないと――――…
落ち着かない…
口には出さないが……
俺は―――――…
すでに彼に……魅了され…
好きになっていた――――…
でも…
――――――…一度暴走した俺は…
恋を恐れ――――…
己を恐れ――――…
彼を恐れた――――――…
この気持ちに気がついて…
俺は…
床で眠るのを止めた―――…
