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山岸君と照井君

第34章 結婚式―――……

【照井side】


高3の冬――――――…



岳心さんから呼び出しを受け…



俺は、岳心さんの経営する眼科『やとや眼科』に来ていた…




「受験生を呼び出すとは…落ちたら…責任取れよ」



午後の診察を終えた岳心さんが…


疲れきった顔で俺を睨む―――…





呼び出しておいて睨むなよ…



ったく…
相変わらず…俺様な人だな…




「学年トップの君が…


受験に失敗した時の言い訳をすでに考えてるなんて…

逆に余裕なの?

世の中の受験生に謝って欲しい気分だ」





この人は…



「つ〜か…もう、合格は頂きましたから!ご心配なく…

学年トップを三年も続けると…

こんなメリットがあるなんて!!米屋に感謝しないと!

こ・め・や・に!!」




俺は、岳心さんの事を上から見下ろしフン!っと鼻で笑った!!



この人は、身長が低いのがコンプレックスらしく…


見下ろされるのが大嫌いだ…



「――――…クソガキが!!
米屋を少年に貸したのは、俺だぞ!!俺に、感謝しろ!!」





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