山岸君と照井君
第29章 沈む心―――……
『あぁ…
未来で…笑い会おう――…』
ドアが…ガタンと…揺れた…
まるで…体重をかけて…立ち上がるのをドアがサポートした感じだ―――――…
「宏樹―――――…」
『苑心――――…じゃぁな…
…またな―――――…』
廊下を…足を引きずり歩く音が聞こえる…
ドアから…離れていくその音に…
…耳をドアに寄せ―――…
見送る…
「宏樹、宏樹―――…
じゃぁな!!また、会おう…絶対…会おうな!!宏樹…ありがとう、またな!!」
僕は…
泣きながら…笑いながら…
足音が消えるまで……
叫んだ――――――――…
また…会おう―――――…
絶対…会おう――――――…
絶対――――…会いに行く…
僕は―――――…
宏樹に…兄に…
神様に……誓った――――…
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