
山岸君と照井君
第26章 氷背―――……
「宏樹…も///先生?
だって――――…家の仕事…」
赤ペンが…紙の上で止まり…
一点にどんどんペンが滲んでいく…
「―――…家の仕事も興味あるけど…
苑心と一緒に……って考えたら…
ワクワクが止まらない…
俺達は…“これから”だろ…?
やりたい事を優先したい…」
「―――…宏樹///…」
見つめ合いながら…距離が縮まっていく…
この…
間を詰める時間は……
嫌いじゃない…
二人の気持ちが…同じ事を…
求めてるって―――――…
解っているから―――――…
「――――――…なら…
宏樹…ここの計算ミスは…シャレにならないから…
集中的に復習したほうがいいぞ?!
教員試験を甘く見るなよ!?」
「う゛!?…今…言うなよ」
苑心は、クスッと笑って…
軽いフレンチキスを俺の唇にくれた!!
「///まっ…後は…///良くできました…」
自分からキスをしておいて…
照れている苑心に…
愛しさが溢れる―――――…
「////…好きだよ…苑心…
――――――…愛してる」
