山岸君と照井君
第26章 氷背―――……
杉浦は、何人かに教えると…時計を見て席を立つ…
「あっ!ミチル君?もう、終わり?ここ――――…」
女子率の高い杉浦の周りは…立ち上がる姿に、あからさまにガッカリしている…
「ゴメンね?この後、やぼ用!」
「えぇ〜〜〜〜〜!!」
お〜…はいはい…杉浦…逃げたな!!
「杉浦デートか?テスト前に余裕だね〜」
教室を出ていく杉浦に声をかけた…
「違うよ、兄貴の大学に行くだけだっつ〜の」
杉浦は、時計を気にしながら出ていった―――――…
俺もつられて時計を見ると…
結構な時間が経過していた…
苑心はと言うと…
5・6人まとめて教えていた…
「お〜い、そろそろ帰りたいんですけど〜〜〜〜」
「あっ!!こんな時間…
ここは、文中をよく読んで!って――――…ここまででいいかな?」
「山岸君!ありがとう、解りやすかったよ!!
危なく、違う解釈をするところだったよ!!」
苑心は、俺を気にしつつも…
お礼を言われ、デレデレしていた…
嬉しいが…顔に出すとカッコ悪い!とか、思ってる顔だ…
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