
山岸君と照井君
第26章 氷背―――……
「あ―――…宏樹!」
「〜〜〜〜〜〜〜…また…」
教室に入ると…
苑心と杉浦の周りには、ノートや教科書を持った奴等がワラワラしていた…
皆、二日後のテストに必死なのは解るが――――――…
「面白くね〜なぁ〜」
まだまだ…気持ちの小ささが出てしまうが…
この光景も…
見慣れてきてしまっていた…
苑心は、表情は固いが…
丁寧に教えてくれて、解りやすいと評判だ…
最初はヤキモチを妬いていたが…
「教えると、僕も勉強になるから良いだろ?!
宏樹には、後でいっぱいサービスするから!!」
と、言いくるめられてしまった―――――…
まっ…苑心の“サービス”は、勉強の事だとは解ってはいるものの―――――…
“エロサービス”を何度か要求してみた!!
///苑心ったら!
顔を真っ赤にしながら…ちゃんと“エロサービス”をしてくれちゃうから…
このワラワラの状況も、微笑んで見てられる!!
