
山岸君と照井君
第21章 血の繋がる他人―――…
『受付番号――――…〇番様、中のソファでお待ちください』
機械的な呼び出し音に…
宏樹が僕の肩をつつく…
「苑心…一人で行けるか?
躓くなよ?」
「///…大丈夫だし!!宏樹は、待ってろ!!チャッチャと終わらせてくるから!!」
“躓くなよ”って!ガキじゃないんだから!!
「おぅ…待っててやるから」
ドキン―――…とした…
待っててくれる…人がいる…
僕は、背中に受ける宏樹の視線に―――――――…
胸が…熱くなる―――――…
早く…帰りたい――――…
宏樹の…隣に―――――…
