
山岸君と照井君
第1章 はじめまして―――…。
「まっ!また!来たのかい!?え〜っと…Bクラスの……」
「照井だよ!頭いいんだから、早く名前覚えろよ…」
杉浦に話しかけると、眼鏡をクイクイしながら文句を言う…
この男がいるなら……
もうちょっと頑張って入試に挑めばよかったと思ってきている…
「杉浦君!!同じ中学とは言え!こんなガラの悪いタイプと話すと……成績落ちますよ!?」
この男…
思ったことを…オブラートに包みもせず言いやがる!!
「杉浦…インフル山岸は相変わらずうるさいなぁ〜」
「照井…インフル山岸ってなんだよ…うける」
杉浦は、クククっと笑うと山岸を見る
「“インフルエンザで休んだ残念山岸君”の略だよ!」
「てっ照井君!!“残念”って何ですか、“残念”って!!」
この山岸って男は…からかいがいがある…
ガリ勉で、つまんないヤツだと思ってたけど!!
こ〜んな使い方があるんだな!新発見!!
