
山岸君と照井君
第20章 恥ずかしがり屋――…
「なぁ、これ食ったら…
眼科連れていってやるよ…
メガネ…ないと不便だろ?」
「あ〜〜〜〜…そうだね…
じゃぁ…山岸総合病院に…
眼科もあるし―――――…
麟太郎さんの件……両親に言わないと…」
勝手に解雇したのだ……
説明をしなくてはいけないのは解るが…
「…そうか…バカ正直に話す事は…ないからな……」
「―――――…うん…」
苑心は、牛乳の入ったグラスを……ギュッと握る…
俺は、梅さんの料理を洗ってあった…弁当箱に詰め!!
苑心の弁当にした――――…
ついでに!俺のは、朝食に準備されていたサラダとハム…余ったポテトオムレットを…これまた余ったパンに挟み!サンドイッチを作って持っていく事にした…
梅さんの料理だって無駄にしないっつ〜の!!
「宏樹…何してるの?」
「あ?気にすんな!!
そ〜だ…学校には少し遅れて行くから…って…杉浦に連絡したから!」
「あっ…だよな…遅れるよな…つ〜か…目…見えないから…黒板見えないし…」
苑心は、ため息をついた…
