テキストサイズ

山岸君と照井君

第19章 答え―――……。


玄関に…手をかけると――…



こちらも…門同様…



ガチャリ…と…開いた―――…





おかしい―――――――…




俺は―――――――――…




ゾクッ!と…嫌な予感がし…



自宅に入った――――――…



一応…泥棒かもしれない…


犯人を閉じ込めるために…玄関に鍵をかけた…




俺は…ゆっくり…一回のリビングや…書斎…


キッチンやバスルーム…を見て回った――――――…



―――――――――…


山岸の…無惨な姿を覚悟しながらも…望みをたくして…



山岸を探す――――――…



山岸…たのむ…



山岸…苑心―――…苑心…苑心…苑心…頼む――――…







「―――……――――…」




声が…



微かに声がした!!



二階!!




俺は、二階に駆け上がる!!




すると――――――――…




一つの部屋から……







「宏樹――――――!!

側にいてくれよ―――――――――――――――――――――――――――!!」




と――――――…天を突き刺すような…


強く…でも…弱々しい…声がした!!




苑心だ――――――――!!






俺は、その部屋に飛び込み!!


苑心の姿を確認する!!




「苑心!!

大丈夫か――――!?
――――何があった!!?」






飛びこんだ部屋は…山岸の自室だった――――――…



ここは…昨日…二人で―――――…






だが…



苑心は…ぐったりしていて…



視点の定まらない目で俺を…


ぼーっと見ている――――…





「―――――――…幻覚?」







そう言うと…




苑心は―――――――…






大粒の涙を……




流しはじめた―――――…




ストーリーメニュー

TOPTOPへ