
山岸君と照井君
第18章 正直な体―――……。
「照井…っ…て、あのガキか―――――…ヤってくれたな…腹が立つ!!」
え…え〜〜〜〜〜〜〜〜…
笑って…る?いや!!
口が笑い…目が―――…
怒っている…
僕は、そんなチグハグな麟太郎さんの表情を見たことがなく…
怖くなり…目を背けた…
「―――…苑君…君は…
キス…させちゃったんだ…
その時…眼鏡は……眼鏡は…着けてた?」
麟太郎さんが僕に近づき…
顎をつまむ形で僕の顔を自分に向けた―――――…
「///えっ…は…外したり…着けてたり…」
僕の目の前には…
麟太郎さんの顔―――――…
「外したり……?着けたり?って―――――…何回キスしたの?
苑君…私が…どれ程君の唇を大事にしていたか…
ホントに君は……鈍感だよね」
そう、言うと!!麟太郎さんの唇が…
僕の唇を……塞いだ!!
「んっ!!んっ―――!!んんゎ」
僕は、麟太郎さんの固く薄い唇の感触に――――――――…
鳥肌が立った――――――!!
