
山岸君と照井君
第2章 右側―――…。
「――――…山岸君って…」
不意に…杉浦君が読んでいた本から目線を外し…
僕をマジマジ見る―――…
「///なっ…何かな?」
こう…マジマジと見られると…少し緊張する…
やっぱり兄弟…カケルお兄様の雰囲気もある杉浦君にドキドキしてしまうが……
いや――――…
――……やっぱり違うな…
カケルお兄様は、こんなに冷たい瞳はしていない…
「―――…何でもない…」
「はぁ?言うことを忘れたのかい?
まるで照井君じゃないか…
はっ!!杉浦君!やっぱり、彼とは付き合いを考えた方がいいぞ?
物忘れが伝染しているじゃないか!!
しっかりしてくれたまえ!!
君は、我がクラスのエースなのだから!ま…僕の次にだけど!」
えっへん!と、胸を張ってみせたら!杉浦君は、やれやれと…本に視線が戻った
よし!
次の授業まで余裕が出来た!
予習をするか!!
