
山岸君と照井君
第13章 居心地―――……。
「―――――…照井君の匂い
さっきも言ったけど…
安心する…
この…大きな手も―――…
好きだよ――――――…」
「―――――俺も…好きだよ」
俺の好きと…山岸の好きは違う“好き”だ――――…
でも…
この…違いは………
黙っておこう―――――…
俺は、山岸を抱き締めた――…
そして――――――――…
「―――…米…着いてる」
と…嘘を囁き…
唇に……唇で触れた――――…
「――――…照井…君…」
重なる唇―――――――…
男のくせに…細い体…
柔らかい…唇…
無知な……瞳―――――…
俺は、嘘を重ねる――――…
「――…またごかけご飯の味がする…
何か…腹が減る――――…」
ちゅぷ……と―――――…
ウソぶく唇から…舌を出し―――…
山岸の唇を舐める―――…
「///て…照井…君……これ…は―――――――…」
