テキストサイズ

山岸君と照井君

第8章 特別―――…。

でも…


こんな――――――……




無表情で…遠くを見つめ…



諦めたような顔も――――…




山岸の……ものなら…





俺は…その山岸も……


この目に焼き付けてやる―――…








「―――…相変わらず…照井君は、馬鹿だな――――…」



「馬鹿って言うやつが馬鹿なんだよ……」



意味が解らない…と、言う俺に…


哀しげに悪態をつく…山岸に…


俺はちゃんと返す―――…





「――――…俺にはちゃんと見えてる…から…

山岸の…膨れっ面も―――…

集中する顔も――――…

旨そうにポテト食う顔も――…


悲しそうな…顔も――――…




全部…俺の――――…目に入って…



脳ミソに保存されてんだよ!!

お前を見失うとか、見えなくなるとか!俺には意味が解らん!!」





俺は、少しは不快そうな顔をする山岸の腕を掴み!!


勢いで!告白めいた事を叫ぶ!!





ストーリーメニュー

TOPTOPへ