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箱……肆

第2章 沈む箱


多分……そんな感じに…



認知症の兆候は出ていたのだろう…




だが俺は…仕事にかまけて…



妻の異変に…鈍感になっていた…




定年間近の…老いぼれ役員…



老いぼれだが…

役職の分頑張って働いた…





定年の日―――――――…



妻はいつもの様に私を会社に送り出してくれた…



「明日から…何をしましょうか?二人で」




と……笑っていた――――…




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