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未来感染775

第1章 感染

怖くなった。

恐くなった。

誰にも自分が結城奏汰だと認識されず

親、家族、友人からも拒絶され

形だけの施設に閉じ込められる

二度と光を見れない人生


あぁ、怖い。
怖いどころではない

嫌だ…
嫌だ。いやだ、イヤダ嫌だ!
嫌だ嫌だイヤダいやだイヤダ嫌だいやだ嫌嫌いやイヤいや嫌いや!!!!!


このままここでおとなしくしてたら確実に捕まる。


俺は走った

取り囲む人々に隙間を見つけ
その隙間に向かって走った

さっきまでおもしろがってた奴らも
とっさに俺がこっちに来るとわかって
情けない声を出し退けた

(そっか俺汚いもの扱いだもんな……)


自然に空いた人間たちの間をすり抜け
そのまま公園をでた

自分の家に帰るため。

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