センシティブ♥ボーイ
第4章 勉強したいんだけど
「家に帰ってからじゃ…その…疲れてあんまり勉強できないし…放課後は勉強したくて…っ
だから鈴木くんの家にいくの一週間に一度くらいにしてほしくて……っ」
「……」
そろそろ模試もあるっていうのに、こんなんじゃ浪人してしまう。
これで秘密をバラすなんてまた言われたらどうしよう。
絶対言われる。
だけど、何としてもここは勉強の時間をつくってもらわねば。
と思ってガタガタ震えていたのだけど。
「よし、……わかった。」
「………」
……あ、れ…?
思ってたのと違う。
鈴木くんは思いの外、あっさりと承諾してくれた。
特に怒っている様子もない。
こんなに物分りの良い人だったなんて…!
僕は誤解していた。
鈴木くんの事、誤解していた。
「鈴木くん…ありが……」
「よし、じゃあ……」
鈴木くんは僕を見てにやりと笑った。
「俺ん家来い」
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