
センシティブ♥ボーイ
第29章 少し勉強は置いといて。
「………え…ぁ………え…?」
「ん?聞こえなかったか?裸になって……」
「き、聞こえたよ…っ」
聞こえたけどっ
なんでそんなこと言うのか全くよくわからない。
いや…わからないでもないんだけど…
いつもとなんだか様子が違うような……
「お散歩じゃ…なくって…」
「ん。」
「え、エッチ…するの…?」
久々にするエッチになんだかドキドキする。
しかも、自分で脱いで裸になってスタンバイしたことなんて今まで一度もなかった。
余計に…恥ずかしいよ…
「ん。だから、脱いで、そこに寝て?」
「で、でも…恥ずかしい…よ……いっつも…自分でなんて…っ」
「じゃあ脱ぐとこ、見ないでてやるからさ。ほら。朝になっちまうよ」
「あ……えと……えと……っ」
鈴木くんは後ろを向いて、僕が脱ぐのを促した。
いつもはキスをされて意識がぼーっとしているときにいつの間にか裸になっているけど……
こんなに意識がはっきりしてるのに……っ
できないって思ったけど…
こんな時にも鈴木くんに迷惑をかけるわけにいかない。
い、急がなきゃ…っ
朝になっちゃう…
そしたら…一生鈴木くんに触ってもらえないかもしれないっ
ぐっと決意して目を瞑ってパジャマを脱ぐ。
