
センシティブ♥ボーイ
第29章 少し勉強は置いといて。
「佐藤…あのさ…」
「……なに…?」
鈴木くんはしばらくごそごそとして何かを取り出すと、とっても楽しそうにこちらを見た。
後ろに何かを隠しているみたいだ。
「まだ、眠くないだろ?」
「う、うん…まだ…勉強できるよ…」
「勉強じゃなくって…他のことで眠くなるように体力使うか」
二カッと笑う鈴木くんに首を傾ける。
他のことで体力使うって…どういうことだろう…
「お散歩でもするの…?」
「ちげーよ。
………お願いがあるんだけど。聞いてくれるか?」
「う、うん…っ」
鈴木くんにはたくさん迷惑をかけているし、真由美さんのことも遠慮させてしまっている。
鈴木くんのお願いなら、なんでも聞くよ!!
「なんでも言って…!」
意気揚々と意気込んだ僕だったけど。
「おう。さんきゅー。
じゃあさ、裸になって、ここに寝て」
あっけらかんと言われた鈴木くんのおかしなお願いに、思わず体が固まってしまった。
