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遠距離愛

第15章 すれ違う気持ち

彼に早く会いたい。
佐江にまたねって挨拶して、彼の住むアパートに向かった。
時間には早いけど、初夏の陽射しはそんなに強くない。
懐かしい景色を見ながら待つのもいいかな?

近くでタクシーを降りアパートを目指して歩き始めた
「…る」え?
「猛」「時間ないからまた後でな」
「じゃあとりあえずまた電話する」

…足が動かない

でも、彼は二股なんてできる人じゃない

でも、でも、でも…「知紗?」
彼が気がついた。恐る恐る彼を見ると、とても嬉しそうな笑顔だった。

そのまま両手を大きく広げて私を待つ

今はその胸の中に入って行った。

彼を信じてる…
お願い信じさせて?

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