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遠距離愛

第15章 すれ違う気持ち

彼との待ち合わせの前に、佐江にも久しぶりに会う。

ちゃんと生きてる人の顔してるね安心したと、太鼓判を押してもらう。

圭ちゃんの話も聞いた。
あの後、圭ちゃんもカウンセリングに通っていたのは知っていたけど、それ以上を知りたくなかったし、知っても仕方ないと思っていた。

佐江もそれをわかっていたからか、口に出すことはなかった。
「圭ちゃん結婚したんだよ。昨年の秋に。
もうすぐ赤ちゃんも産まれる
すっかり、私達の知ってる昔の圭ちゃんだよ」

「まだ今は会わないことが、優しい時間だと思う。
お互いがそんな事もあったねって、懐かしむくらいになった、幼馴染として3人で会おうよ」

佐江の報告と助言は心の中にすうっと入ってきた

時間はみんな進んでる
そう思ったら、自分ももっとしっかり進もう
そう思えた。

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