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第2章 Episode 2 痛み


「っ……うるせええぇっ!!!! 俺ばかりが悪い訳じゃない!! アイツらが…アイツらが自分のことばかり考えてるからだ!」


叫びながら黒斗に向かう林。

だが、黒斗が降り下ろしてきた鎌が腹部に食い込み、そのまま切開され、生々しい音の後に、ベチャッとヘドロが落ちたような音が響き渡る。



「あ………ハァ………………」
咄嗟に腹部を抑える林。

あまりの痛みに声も出ず、腹部を抑える手には、柔らかくてベタベタしたモノの触感がダイレクトに伝わってくる。

「お、ゲエッ」

口から吐き出された吐瀉物(としゃぶつ)には赤黒い血が混じっていた。





切り裂かれた全身。

腹部から飛び出る内臓。





己の状態に、林はデジャヴを感じた。

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