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第2章 Episode 2 痛み


「何でお前らばかり! 何で俺ばっかり!!」

再びリンの首に包丁を突き刺す。


グシッ

ブチャ


飛び散る血しぶきが林の身体を赤く染めていくが、全く動じずにリンの首を滅多刺しにしていく。

「お前らも思いしれ!! 俺の苦しみを、痛みをっ!!!!」


ブヂッ


何度目かも解らない包丁をリンの首に突き刺した時、イヤな音と同時に、リンの首が胴体から離れた。


「お…?」

それに気付いた林がリンを一瞥すると、首と胴体が繋がっていた部分から、どす黒い血が大量に溢れ、床に血だまりを作っていた。

何度も包丁を突き刺されたことによって、リンの首の皮が薄くなり、とうとう千切れてしまったのだ。



「……ざまあみろ……いい気味だ…」



返り血を浴びながらも不敵に笑う林の姿は、悪魔のように恐ろしかった。

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