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第3章 Episode3 挫折


「ま、まてっ!! 俺の手に何する気だ!!」

「お前には、もう必要ないモノだろう」


そう言うと黒斗は、切断された有理の掌に鎌を降り下ろした。


グシュッ


肉が裂ける音と共に、掌から血しぶきが散り、一瞬でナイフごと砕け散った。


「あ……あ…ぁ……」


信じられない光景を目の当たりにした有理の身体が震え、股間から漏れた液体が血だまりに混じる。


「何度目だ?」


カツ、カツ、と足音を響かせながら黒斗が有理に歩み寄る。

だが有理は恐怖のあまり、何も答えられない。

「殺人未遂は何度目だ?」

「…………」


有理はガタガタと震える左手を挙げて、指を2本たてる。

それを確認した黒斗は、呆れたような溜め息を吐き、有理の左腕の付け根に鎌を降り下ろした。


グジュッ


「ぎぃあああああ゛あ゛!!!!」


グチッ

ブチ、ブジィッ


悲鳴をあげている最中も、鎌は肉に食い込んでいく。

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