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きみじゃなきゃだめなの

第1章 きみじゃなきゃだめなの1

「聞こえてる?オレとしてお前がすっごい濡れてるの」

「やだ!聞こえないからぁ…!
聞こえてない!んっ!!」

ヒースが今日はこれなって出してきた
チェリーの匂いのする真っ赤なローションとまざって、
わたしの体から出たって信じたくないような音が部屋に響いてる。

その音とかわたしの声とかヒースの呼吸とか
全部まじってすっごいいやらしくなって、
耳から犯されたって感じ。

「お前濡れすぎ」

バカにしたんじゃなくって嬉しそうに耳元でいわれて
またぞくってした。

さっきから目つむっちゃってるから
余計に音が大きく聞こえるのかな。

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