無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「…萌！大丈夫か？」

慌てて机の上にあった買ってきていたスポーツドリンクを飲ませる。

萌のパジャマを整え、自分もジャージを着直す。

そして新しい冷えぴたをおでこに貼り直す。

「せっかく治ったのにまたうつっちゃったかもしれないよ。」

萌が恥ずかしいのか毛布に顔を埋めながらいう。

蓮は萌の髪の毛をなでながら笑った。

「もとは俺がうつしたんだし、萌の風邪ならうつされてもいいよ。」

蓮の笑顔に萌は心から嬉しくなる。

昨日の夜、告白の返事をはっきりしなかったことで蓮を傷つけた。

蓮の家からの帰り道、そのまま海斗の家に行き、返事をしようと決めた。

待ってほしいと言われても、答えは決まっている。