テキストサイズ

twin★love

第20章 20★すれ違い

笑いながら言う萌。

萌の部屋に行くと萌はベッドに腰掛けた。

「亜貴さんは?」

「お父さんは仕事で出版社に行ったよ。一人で大丈夫って何回も言ってやっと家出てくれたんだ。」

熱はそんなにないって言ってたけど、少しだけ白いほっぺが赤い。

「萌、ごめん。俺いつも勝手なことばっかで萌のこと傷つけて…」

「ううん、私もごめんなさい。ちゃんとはっきりさせなかったから…でも海ちゃんのこと、断ったよ。だって私が好きなのは蓮ちゃんだけだもん。だからそれだけは信じてほしい。」

泣きそうな顔で言う萌。

蓮はもう一度萌を抱きしめた。

「…俺も萌が大好き。萌が本当に好き。」

そう言うと顔を近づける。

「だめ!風邪うつっちゃうよ…蓮ちゃんも治ったばっかりでしょ?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ