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twin★love

第19章 19★嫉妬

「萌ー?帰ったの?おかえり!」

走って玄関に入ると、亜貴が出迎えてくれる。

涙を拭って無理やり何でもないふりをした。

「ただいま…!」

「楽しかったか?お腹空いてるか?今日は萌の好きなクリームシチューだぞ!」

エプロンをつけてウキウキの亜貴。

「…うん!着替えてくるね。」

泣いてたのがバレないように顔を見ないようにして2階にあがった。

自分の部屋に入ると、やっと息ができる。

怖かった。

蓮が嫉妬するのはなんかいもみてきたけど、あんなふうに乱暴に触れられたことはなかった。

初めて触れられたあの夏休みのときだって手つきは優しかった。

落ち着かない気持ちをおさえつけて、来ていたニットのカーディガンをぬぐと鎖骨から胸にかけて赤い跡がたくさん散っていた。

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