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twin★love

第19章 19★嫉妬

「もしかして迷ってんの?」

「違うよ!」

「だったらなんですぐに断らねえの?俺と付き合ってるんだから迷うことなんてないじゃん。」

萌はきっと悪くない。

わかってるのに不安な気持ちが押し寄せて、言葉が出てしまう。

泣きそうな顔で蓮を見上げる萌。

さっきまでは笑ってて、この笑顔を守りたいっておもってたのに。

「…ごめんなさい。」

違う。

蓮が聞きたかったのはそんな言葉じゃない。

「私が好きなのは蓮ちゃんだよ。」

そう言ってくれればそれだけでいいのに。

「…俺ばっか萌のこと好きみたい。なんか疲れた。」

蓮はそういうと歩き始めた。

「待って!蓮ちゃん…!」

その後ろを慌ててついていく萌。


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