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twin★love

第19章 19★嫉妬

萌は目を泳がせてうつむいた。

それだけでなにかあったことがわかる。

「もしかして告白された?」

そういうと顔をぱっと上げる萌。

「…言ってなくてごめんなさい。」

やっぱりな。

「…なんですぐに言ってくれなかったの?」

「っ…それは…」

だったらすぐに言ってほしかった。

「萌はなんて断ったの?」

そう聞くと萌は首を横に振った。

「…は?断ってないの?」

意味わかんねえ。

なんで俺と付き合ってるのに、すぐに返事をしないわけ?

イライラとした気持ちがこみ上げてくる。

「あのね、すぐに返事しようとしたんだよ…!でもね…その…」

「もういい。言い訳とか聞きたくない。」

さっきまでの雰囲気は全くなくなり、二人の間には冷たい空気が流れる。


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