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twin★love

第16章 16★蓮の我慢

「…亜子…亜子!?」

蓮の声がぼんやりと聞こえる。

亜子はたえられなくなって目を閉じた。


「はあ…」

天使みたいな寝顔をしてすやすや寝息をたてる亜子の柔らかい髪を撫でる。

無理させすぎたか?

だけど久々だったし、可愛すぎる亜子のせいでもある。

いや、亜子のせいではないけど…

「ん…れんちゃん…」

長いまつげをふせて自分の名前をつぶやく亜子。

かわいすぎてどうにかなりそうだ。

大事にしたいのに、触れたくて。

「れんちゃん…」

「あ、起きた?喉乾いてないか?」

少し寝ぼけた様子もかわいい。

「はっ!私寝ちゃってた…あっ!服!!」

裸のまま寝てしまったことに気づき、急いで服を身につける。

「蓮ちゃんも服着て!風邪ひいちゃうよ?」

「えー…もうちょっとこのままでいたい。」

「だめ!!瑠美さんたち帰ってきちゃうもん。」

「じゃあ亜子が着せてよ。」

腕を伸ばすと亜子はため息をつき、ベッドの下に落ちていた蓮のTシャツを手にとる。

「仕方ないなあ…」

なんだかんだ蓮に甘いなあと亜子は自分にため息をついた。



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