
私の彼は****が好き
第17章 タケルの家で…………
*
「ヒカルに気を使うことないのに…」
日が暮れて夜。
あたしとタケルとヒカルくんの3人で、近くの神社のお祭りに向かった。
あたしとタケルの数歩前を、ヒカルくんは鼻歌を歌ながら歩いてる。
「ていうかほんとにヒカルくん可愛いよ?(タケルに似てるし)」
「は?ドコが???(邪魔なだけじゃん)」
タケル、夕食の後もずっと機嫌が直らない…。
「適当にまいちゃおうよ」
「そんなのだめだよ!?夜なのに……!」
「都会じゃあるまいし、置いてたって何もないよ」
まだ小学生の弟に向けていう言葉とは思えない……っ!
「いくらさっき中断されたからってそんな…」
あたしがちょっと呆れると……
「絵里ほんとわかってないなぁ、ヒカルはただオレらを邪魔したいだけなんだよ?」
