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私の彼は****が好き

第17章 タケルの家で…………

急にドキドキしてきて、じぃーっとそのふたりに目を凝らすと……


ちょうど少し風が出てきて、白い湯気が流れた。


思わずあたしは岩の陰にそっと隠れた。


顔だけ出してまたそちらを窺うと、今度ははっきりとふたりの男女が見えた。


しかも、一人は…………タケルっ!?


心臓が縮んだけど、よく見たら違う……。


さっき玄関で会った次男のカケルくんだ!


一緒にいる女の人は…………知らない顔…………。
でも、とっても可愛いコだ。


『……だめですよぉ………私怒られちゃう………』


『黙ってれば分かんないよ……』


そして今度は会話も聞こえた。


さらに心臓がバクバクしてくる……。


と、カケルくんがくちゅ…っと、舌で女の子の唇をなぞるように舐めた。


赤い舌が、艶かしい……っ。


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