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私の彼は****が好き

第17章 タケルの家で…………




停留所でバスを降りて、歩くこと五分。


なんか緊張してきたな……っ。


タケルの家族ってどんなだろう??
弟がいるって聞いたけど……。


今さら思い出したようにドキドキしながら歩いてると、ひなびた旅館が見えてきた。


「着いたよ、ここ。ウチ。……ほんと期待しないでね?女の子が喜ぶようなところじゃないから……」


タケルは謙遜してそう言ったけど、なかなかレトロで素敵な旅館だった。


決して豪華ではないものの、歴史を感じるモダンな作り。隠れ家的なおもむきがある。


「大人の隠れ家って感じだね!セレブな社長が愛人とこっそり不倫旅行に来そうなところだね!」


外観を見て思った感想を言うと、タケルはブッと吹いた。


「まぁそう言われると、そんな"ワケアリ"っぽい客ばっかかも……」


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