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私の彼は****が好き

第17章 タケルの家で…………

どうやらタケルの地元は有名な温泉地らしい。


バスの車窓から街を眺めてると、至るところに『温泉』って看板が立ってる。


「昔から温泉と観光で成り立ってる街だからね。今はシーズンオフだから空いてるけど」


「だからタケルんチも温泉やってるんだ?」


「うん。うちはオヤジで15代目」


……じゅ…………15代ぃ!?(徳川か!?)


「そ、そんな由緒あるの!?」


話聞いて、ちょっとびっくり……
もしかしてタケルってお坊っちゃま‼??


うちのパパなんか万年平社員なんだけど……!


あたしがちょっと引くと、タケルはクッと笑った。


「オヤジが酔っぱらったとき言ってた話だから、たぶん嘘だと思う。ただの古くてボロい旅館だよ」




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