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私の彼は****が好き

第9章 誰にも渡さない……っ

もし万が一またケンジくんに会っても、先輩がいれば何も言ってこないよね……!?


そんな気持ちから、あたしは先輩と並んで駅に向かった。


「……へー、⚪⚪に住んでんだ?家の駅の2コ先だわ。意外と近くにいたんだなー」


「そうですね。先輩一人暮しですか?」


「そうだよ。えりつぃん暇ならこれから遊び来る?」


「や、やめておきます!彼氏に怒られちゃうから……」


「なんだ、お前彼氏持ちか。がっかりしたわ」


先輩は大げさにため息なんかついた。

けど、きっとどうせ彼女がいるんだと思う。


「先輩こそ、彼女さんに起こられちゃいますよー」


「……彼女?オレ今いないよ?えりつぃん彼女になる?」


「あはは。またまたー」


この矢野先輩って人は、あの頃からモテモテの人だった。


実は当時、あたしと仲良かった子が矢野先輩を好きで。


それで一緒にバスケ部のマネやろうって誘われたんだ。











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